お口の中の怪我や抜歯、病気、インプラントなど、さまざまな口腔内の外科処置を行うのが口腔外科です。
口腔外科Q&A
Q1
右アゴの下が親指先ほどの大きさに腫れ、口の中も舌の付け根が腫れています。食事のときや酸っぱいものを食べるとひどくなりますが、原因は何でしょうか?
A.大きな虫歯や親知らずが感染して腫れると、アゴの下にあるリンパ節も腫れて痛みます。しかし食事と関連して腫れてくる場合は、口の周囲にある唾液を作る組織に原因があると考えられます。下顎の付近にある顎下腺から唾液を口の中に送り出す管にカルシウムを主成分とした唾石が詰まったためと考えられます。小さい唾石は唾液の圧力で自然に排出することがありますが、多くの場合は口の中から導管内の唾石を外科的に削除します。
Q2
以前から下アゴの一部が膨らんでいたのでX腺を撮ったら小さな歯が集まった袋が出来ているので取るようにいわれましたが・・・
A.集合性の歯牙腫と思われます。これは種々な形の小さな歯が集合したもので、その数は数個から時には数百個の及ぶことがあります。組織学的には分化能の高い歯牙組織が増殖して発生したもので、一般的には各々の歯の形成がある程度まで進行すると、それ以上に全体に大きくならないといわれています。小さなものは臨床的に無症状で、X線診査で偶然発見されることが多く、大きなものは骨の膨隆や歯の位置異常を起こします。治療方法は外科的に全部摘出します。
Q3
1年前に右側奥歯の歯ぐきに白くて帯状の隆起があることに気づきました。痛みはありませんが少し大きくなっているようです。
A.恐らく白版症といわれる粘膜上皮の異常と思われます。病理的には上皮の過角化や錯角化を伴うもので、時として前ガン病変のものも含まれます。原因は様々なことがいわれていますが、喫煙、かみタバコ、あるいは東南アジアに多いビンロウジと石灰を混ぜたものを長年噛んでいたりすると、刺激により口腔粘膜が角化します。ひどいと口腔全体に広がることがあります。好発部位は頬粘膜、歯肉、口角などです。ガン化しやすいといわれるため、なるべく早く口腔外科を受診し、病理検査による診断を受ける必要があります。
Q4
中学生ですが、第一臼歯が虫歯でボロボロになってしまいました。抜歯しないと駄目でしょうか?また抜いたあとの治療はどうなりますか?
A.第一臼歯は6~7歳頃にはえてきて、一生使っていく大切な歯です。どうしても抜歯をする必要がある場合はX線検査をして親知らずが下アゴの中に埋伏しているかどうかを調べます。埋伏している場合はこれを第一臼歯の代わりとして利用します。治療方法は虫歯で崩壊した第一臼歯を抜歯し、埋伏している親知らずを傷つけないように抜歯します。多くの場合、この時期の親知らずは歯根の部分が未完成ですが、これが移植部位で正常な歯根に成長するようにしっかりと固定し、手術を終了します。
Q5
以前から口を開けるとコッキンという音がしていましたが、最近になってときどき口が開きにくくなり左耳の下に鈍痛があります。
A.下アゴの関節は外耳孔の前方約1cmのところにあり、頭の骨の関節窩に下顎骨の関節頭が収まっています。この間には軟骨様の関節円板があり、円板の上下には関節腔があります。コッキンという音が長く続くと、その一部の人は上下の関節腔内に線維性の癒着を生じて円板の動きを制限したり、関節円板がいつも下顎頭の前に位置し、下顎の動きを邪魔するようになります。放置すると骨に変形をきたすこともあります。治すには時間がかかります。口腔外科でMRI等による正確な診断を受けて治療します。




